2012-04-27

穀雨と連休と

こんにちは

今日は朝から雨が降り続いていましたね。
強く雨が降る時は、工房前の猫道の道しるべさえ、満足に出せずじまいです。。

しかしこの時期の雨というのは 二十四節気で言うと
「穀雨~こくう~」
稲や麦などの穀物の成長を助ける雨が降る時期なのだそうです。
(4月20日頃~5月5日頃まで)

そんなことがわかると
「早く止んでくれないかしら」とばかり云ってちゃいけないよ
穀物が育ってご飯が頂けるんだからね

と、少しばかり反省を促してみたりするのでした。
でも、あんまり降るとやっぱり困ります。。。




アオゾラテルコさん


なお、明日の大型連休初日
東京のお天気は 晴れ時々曇り 最高気温24℃ 湿度20% ということで
テルコさんは明日は欠勤となりますが
アオゾラ家具は、みどりの日も こどもの日も営業致します。
詳しくはトップページの News に記載しておりますのでご覧ください♪



2012-04-22

アオゾラ特製 まな板

先日、若い男性のお客様がいらっしゃり
カッティングボードを手に取られながら
ワンルームマンションの小さなキッチンで使用するのにも
ちょうど良いサイズ、ということで

「これで料理をするのが楽しみです」との
たのしくうれしいお言葉とともに
『柄付きカッティングボード』 をお求め下さいました。


家具を気に入って頂いた時の喜びも もちろん最上級ですが、
小物の場合は、まず 「こんなものがあったらいいな」
というところからスタートして サイズとデザインを決めていくので、
その中に秘めたいくつかのポイントがお客様の求めるものと一致した時は
沢山の鍵の中から ドアの鍵穴にあう鍵が見つかり、カチッと開いた時のような・・・
奥のちっちゃなところで わかりあえた?(笑)ような
そんな嬉しい瞬間です。


なお、この木のまな板は 
ドイツのリボス社の植物由来のオイルで仕上げており、安心してお使い頂けます。
使用していくと、オイルが落ちてきて毛羽立ってくることがありますが、
その際は、オイルを塗り直すことでいい風合いになっていきます。
工房にお持ち頂けましたら、オイルは無料で塗り直し致しますので
いつでもお気軽にお持ちください。






2012-04-17

『月の座卓』

こんにちは

本日の主人公は






―月の満ち欠けをモチーフにした おひとり様用のローテーブル―

『月の座卓』



昼間の青空が深い夜の色に変わり 月や星の瞬きに一日が締めくくられる時、
流れる薄雲を衣のようにまとっている姿を見る時、
そして重たい雲の間からふと姿を現した時など
月はいつも心を和ませてくれます。

そんなふうに 月が晴れの日だけでなく「雨ノ日ニモ、雪ノ日ニモ」
傍らにあったらな  という思いから
ギャラリーをオープンした当初にこの製品は生まれました。

この座卓の材質は アメリカンブラックチェリーという木ですが
最初は白っぽいオレンジ、次第に色に落ち着きが出てきて
さらに時間と共に より濃い赤褐色の飴色にと変化していきます。




先日、この『月の座卓』を以前ギャラリーでご覧になり、
注文して下さっていた お客さまのもとへお届けさせて頂く際、
朝の光の中で出発を待つ姿を撮ったものが上記の一枚です。

―月が日によって姿を変えていても 本当の姿は変わらずそこにあるように
お客様の暮らしにそっと寄り添える存在になってほしいとの願いを込めて―



2012-04-08

大黒柱をたてるように

昨日、前回紹介したダイニングセットをお客様の家に納品してきました。

あれはほんの5ヶ月ほど前、
深川の情緒ある土地柄に惹かれ、それまでは縁もゆかりも無かった清澄白河に
ギャラリー併設工房を立ち上げ、その開店したばかりのお店を
たまたま見つけて下さったところから始まった今回のお客様との出会いに、
感慨深い思いと、縁というものの不思議さを今改めて感じています。


そして、この「ダイニングテーブル」をデザインする時にいつも想ってきたことは
その家の『大黒柱』のような存在になってくれるといいな、ということでした。


もともと、『大黒柱』というのは
①日本の家屋において建物の構造上中心となる太い柱 と
②家族を支える家の中心となる存在
の意味があります。

こうした、日々の生活や暮らしの中にある「中心」という存在、
そしてその存在の大切さ

例えば、合気道などでは身体の中心を丹田(たんでん)と呼び
常にそこに意識を置くという身体感覚を大事にします。

それはただ真ん中にあるというだけではなく
ずっと変わらずそこにあり、いろいろな想いがそこに集まり、
さまざまな歴史がそこに刻まれます。

小学校の校庭の真ん中にある大きな木のように。

大黒柱がある家というのは残念ながら今や殆ど見かけることはできません。
でも無垢の木でしっかりと作られたダイニングテーブルは
それに取って代わることが出来るものではないかと思っています。

部屋の中心に置かれたテーブルに家族や親戚や友人が集い、あるいは離れ、
そうして使って行く中で、家族の歴史の傷を刻んでいきながら、
いつもみんなが戻ってくる場として、そこにある。

お客様にとってこのダイニングセットがそんな存在にもなりますように。