2016-03-30

メープルの抽斗小箱

ここ3ヶ月ほどは、ずっと工房にこもって家具を作り続けていました。

大きいものや、小さめのものも作りました。

先日、お客様のもとへ旅立っていったメープルの抽斗小箱。

小さいものですが、抽斗まわり隙間とか、取っ手の径や長さやその位置など、うんうん唸りながら製作しました。



そうして、そんな工夫や努力は、お客様が使っていて全く感じないというのが、理想です。


もう一つ、オリーブ色の生地の、チェリーの小さな正座スツール。

ようやく、春がやって来ました…♪



2016-03-19

お客様とベンチを運ぶ

先日、ウォルナットの『風を待つベンチ』をお届けしました。

と言うより、実際はご近所のお客様とえっほえっほと家まで運びました。

奥様と生まれたばかりのお子さんが一緒に待っていて、新たな家族の一員のようにベンチを迎えてくれたのが、とても印象的でした。


そしてこちらは、隣り合う2枚の扉のための、ちょっと珍しい丁番。

よく見ると2つの丁番がひとつの金具に収まっていて、金物好きゴコロをくすぐられます。



丁番を使った扉の納まり。

そして、オイルを塗る前のウォルナットの質感と木目の表情もいい感じです。




2016-03-10

対話から生まれるデザイン


実は、最初にお客様から大まかな構想を聞いたとき、「それは構造的に難しいのかもしれない…」と考えていました。

無垢の木は、家具になっても外気の湿気の変化により、伸縮や膨張を繰り返します。

そのため、無垢の木の家具がある家は、空気がさらりとして快適になる一方で、その特性を無視した構造にすると反ったり割れたりすることがあるのです。

それでも、デザイン案をいくつか頂き、丈夫で伸縮に対応できる仕口をこちらからも提案して、お客様と対話しながら、無事に完成することが出来ました。




お客様がお持ちの椅子に合わせたら、とても良く馴染んでいました。

そして、「自分のデザインが形になるのは嬉しいです」と言ってくださり、とても喜んでいただきました。


座面をよく見ると、「ミナ ペルホネン」の生地が使われていました♪


2016-03-01

それからはデスクのことばかり考えていた

先日、ブラックチェリーのデスクをお届けしてきました。

片手で開けられる小さな引き出しと、物を掛けられるフックがサイドに付いています。

シンプルながら、なかなか良い感じになりました。


本棚に、クラフト・エヴィング商會の本があり、他にも自分が好きな本が幾つかあって、なんだか少し嬉しかったです。


そして、次の日も違うデザインのチェリーのデスクをご近所にお届けし(残念ながら写真はないのですが)、コンパクトなサイズが部屋によく似合っていてほっとしました。

ちょっと大きめに作った引き出しに、早速マックブックを入れていました。


それぞれに合わせたデスクを作るのは、とても愉しく好きな仕事のうちのひとつです。